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24
十月
2016

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ

 兵庫県立芸術文化センターが魅せた「夏の夜の夢」

記録撮影をさせていただきました。

4カメで舞台を撮影、リモコンカメラでオケピットを撮影。

後編集で仕上げるというものでした。

今回は、登場人物の多彩と大がかりな舞台セットとそれに伴う

照明演出の妙を、クライアント様からの御要望もあり

「単なる記録ではない」記録映像としてまとめることに努めました。

単なる記録ではない映像記録と伺い、

私がその時に思ったことは、ドラマ的編集を主体に

歌劇オペラの世界を幻想的な映像要素を表現しようという

制作演出を試みました。私の仕事のモットーは「お客様に最高の感動を!」です。

舞台内容はシェイクスピアの「夏の夜の夢」、ベンジャミン・ブリテン氏

作曲の音楽的な要素を汲みしつつ、

佐渡裕さんの「親しみやすいオペラに」という超一流の方々の

意図を捉えるのはやっぱり簡単ではなく、撮影は一発勝負。

準備を整え、スタッフと心を一つに一蓮托生。いつもの気合いでやる

しかありません。

舞台は盛大なカーテンコールで幕を閉じ、撮影後カメラマンが

私の元に歩みより「上手く撮れたかどうか分かりません」と一言。

その言葉を聞いた私はその時に限って「上手くいった!」と直感。

何故そう思うったのかは分かりません。

あえて理由をつけると、海外国内を問わず場数を踏んだプロのカメラマンが撮影後も悩んでいる。

被写体はあのシェイクスピアに、ブリテン氏に佐渡裕さんである。

大がかりなセットに名演技を披露される役者陣にである。

それらを一発で撮影するのだから、悩まない方がおかしい。という感覚を感じとったからです。

編集も、記録撮影でこんなにカット数多くてしても

大丈夫だろうかと言うくらい多くし、

(多いのが良いというものではありません)そこから減らしていくという

作業を繰り返していきました。

一回目のクライアントさんのチェックでは、色に統一感がない

などのご指摘をいただき、「お客様に最高の感動を!」をモットー にしているので、すぐさま色のスペシャリストの

編集マンに来ていただき改訂。

あとは、微調整をさせていただきOKをいただきましたが、

やはり一発目に「最高の感動を与えられなかった」という今回のお仕事に少しの敗北感を感じてしまいました。

また、来年度のお話も少しさせていただき、次回はもっと良いものをつくれるように腕を磨く所存です!

兵庫県立芸術文化センターでは、毎年このオペラの舞台をされて

おりますので、また来年の夏休み、お子さんと一緒に足を運んで

芸術に触れてみて下さい。

「政治・経済は人がつくる。芸術・文化は人をつくる」

だれかの言葉です。 

Ishikawa-Director

http://www.gcenter-hyogo.jp/dream/

http://www.asahi-family.com/entertainment/2872